- 家づくりのこと
- 2024.02.08
バルコニーが原因で家が劣化する!?
こんにちは、ニッケンホームです。
前回のブログでは、ヒートブリッジによって壁内結露(内部結露)が発生して、建物を劣化させるおそれがあるとお伝えしました。
ヒートブリッジ現象のほかにも、建物が劣化する原因となる場所があります。その一つがバルコニーやベランダ。これらの屋外空間はどのような理由で建物にダメージを与えるのでしょうか。
■劣化の原因
洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだり、屋外空間としてさまざまな用途があるバルコニーやベランダ。建物が劣化してしまうのは、こちらもやはり水分の問題。屋外空間を設けること自体が劣化を招くわけではなく、バルコニー・ベランダから雨漏りによって水が浸入するのが建物にとって良くないのです。前回のブログでお伝えした通り、建物内部に入った水は構造体を腐食させる恐れがあり、家の強度を低下させてしまいます。
バルコニー・ベランダから水が入るのは、表面の塗装が劣化するのが原因です。FRP防水塗装することが多いこの場所ですが、一般的には10年ほどで防水効果はなくなるとされています。
窯業系サイディングなどの外壁材は、「10年ごとに塗り替え」の必要があるとご存知の方も多く、外壁メンテナンスは一般的です。
ただ、同時にバルコニー・ベランダの防水塗装が行われているかというと、そうではないのが実情。私たちも、外壁メンテナンスの問い合わせは受けますが、バルコニー・ベランダの塗り替えを依頼されるケースはまずありません。
最近はランドリースペースの普及もあり、バルコニー・ベランダのない家も増えていますが、屋外空間を設ける場合は、防水について意識しておくと良いでしょう。
■水の浸入を防ぐために
建物の劣化を防ぐため、ニッケンホームではバルコニー・ベランダについて高耐久FRP防水「パーフェクトコート」を採用しています。
こちらは20年保証がついたFRP防水で、塗り替えなくても20年間は水の浸入を防ぐものです。
住宅会社によって異なる防水処理ですが、見落としがちな場所でもあるので、よく確認しておくようにしましょう。