- 家づくりのこと
- 2024.09.19
熱交換型換気システムとは?
こんにちは、ニッケンホームです。
気密性や断熱性に優れた高性能住宅。住宅性能を発揮するためには、換気効率を高めることも重要です。
今の家は24時間換気の設置が義務付けられていますが、その換気システムにはさまざまな仕組みがあります。
■熱交換換気のメリット
戸建て住宅には主に、給気・排気ともに機械で行う「第一種」と、排気を機械、給気は自然の力を利用する「第三種」の2種類が使われています。
より高い換気効率を求める場合は第一種がおすすめ。さらに、この第一種換気に「熱交換器」を加えた熱交換換気にすることで、さらなるメリットがあります。
熱交換は排気する空気の熱を利用して、外気を室温に近づけて取り込む仕組み。外の空気が快適な温度に近づけて給気されるため、換気による熱損失を少なくできます。
熱交換換気のメリット①:室温の安定
換気の際に冷たい空気が流れ込むのを防ぎ、室温を一定に保ちやすくなります。
熱交換換気のメリット②:省エネ
冷暖房の効率が良くなるため、光熱費の削減につながります。
熱交換換気のメリット③:結露対策
給排気の際に湿度も回収して戻る仕組みのため、室内の湿度をコントロールすることができ、結露の発生を防ぎます。
■お手入れがラクなダクトレス
ニッケンホームでは、ダクトレス式の第一種熱交換換気システムを標準採用しています(※)。建物各所の壁に取り付ける機械が蓄熱機能を備え、2台1組でファンが逆回転して交互に給気・排気を行う仕組み。一般的な熱交換換気システムは建物内にダクトを張り巡らせる必要がありますが、ダクトレス式であればダクト内の汚れやカビの心配がなく、お手入れの負担が少ないのがメリットです。
※「プライム」「グラン」の標準仕様
一方、オプションで床面から排気する熱交換換気システム「sumika」を採用しているお客様邸もあります。sumikaは熱交換器を床下に設置。屋外の給気フィルターを通った新鮮な空気は、ダクトなしで家全体に送り込まれます。給気ダクトレスのため、こちらも汚れやカビの心配は不要。排気口は床面にあるため、ハウスダストの排出にも効果的なのがメリットです。
換気システムはリフォームで取り替えるのが難しい住宅設備です。ただ、住宅性能や住み心地に影響する重要な設備でもあるため、家づくりの際はじっくりと検討するようにしましょう。