- 家づくりのこと
- 2025.02.11
なぜ、日本の家は寒いのか?気候と家づくりの考え方
こんにちは、ニッケンホームです。
先月のブログでもお伝えしましたが、今年4月から断熱等級4の適合が義務化されます。義務化される断熱等級4はUA値が0.87 (一宮市を含む6地域の場合)。ニッケンホームではHEAT 20 G2の断熱性能(6地域の場合はUA値0.46)を推奨しており、義務化された数値を大幅に超える高断熱の家をご提案しています。
室内外の温度を計測。数値が示す冬場の高断熱住宅の快適さ
https://www.nikkenhomes.co.jp/blog/11816/
■諸外国に比べて日本の家の断熱性能は低い
諸外国では、以前から断熱性能が義務化されています。ようやく断熱性能が義務化されることからもわかるとおり、日本の家は諸外国に比べて断熱性能が低いと言われています。
大きな理由の一つが、従来の建築文化です。日本では四季がありますが、特に夏場の蒸し暑さが特徴的で、昔から夏を快適に過ごすための「風通しのよい家」が建てられてきました。開放的な家で、重視するのは断熱性ではなく通気性。この建築文化が、断熱性能の低い家が多い理由と考えられています。
また、高度経済成長を経験した日本では、この時期に大量の住宅供給があったのも事実。長期にわたり使用する高断熱の家ではなく、短いサイクルで建て替える造りの家が主流となっていったのも理由の一つと言えるでしょう。
■省エネにつながる高断熱
ドイツをはじめ、断熱が進んでいると言われる欧州は寒冷な地域が多く、日本はどちらかというと温暖な地域です。ただ、北海道などでは断熱性の向上が進み、冬場のリビングの平均室温は温暖な地域よりも高く、快適な室内環境を実現しています。
また断熱性を高めることで空調効率が上がり、省エネにつながるのも重要なポイントです。環境負荷の低減や省エネルギーの観点から、断熱性を重視する動きが顕著となり、今に至っているという状況です。
2030年には断熱等級5と同等の「ZEH」基準が義務化されるとも言われているなど、今後ますます住宅の高断熱化は求められています。
これから家づくりをされる方はぜひ、住宅会社ごとの断熱に対する考え方や住宅性能、施工実績について重視してみてはいかがでしょうか。
住宅の断熱性能についてお知りになりたい方は、ニッケンホームまでお気軽にご相談ください!