- 家づくりのこと
- 2025.03.11
揺れ幅が少ない!?ツーバイフォー工法の層間変形角
こんにちは、ニッケンホームです。
ニッケンホームでは今年から、「許容応力度計算」による耐震等級3の家をご提供しています。構造の安全性について審査を受ける際、最も安全性能レベルが高い計算方法で、より安心して暮らせる住まいを実現します。
許容応力度計算についてはこちらから
https://www.nikkenhomes.co.jp/blog/11804/
家づくりを検討する際、耐震性の高い住宅を示す「耐震等級3」は気になるところですが、これ自体は在来工法(木造軸組工法)でもツーバイフォー工法でも可能。ただ、許容応力度計算を採用することで、私たちの建てるツーバイフォー工法が、より横揺れが少なく、万が一の地震の際も損傷を防げる構造だということが明確になります。
■層間変形角とは?
地震などの際、損傷を防ぐためにポイントとなるのが「層間変形角(ソウカンヘンケイカク)」です。大きな力が加わると、建物は少なからず変形します。地震では水平方向の力が生じますが、このときに各階の床と、真上/真下の床との揺れ幅を示すのが層間変形角。層間変形角が大きいと各階のズレが大きくなり、損傷のリスクが高まります。
建築基準法では、在来工法は層間変形角が1/120rad(※)以内と規定されています。
※rad=ラジアン 層間変形角の単位
層間変形角×階高で実際の揺れ幅が算出できるため、階高3,000mmの場合、下記の計算により25mmの揺れ幅が生じることになります。
1/120×階高3,000=25mm
■揺れ幅を小さくしてダメージを防ぐ
ニッケンホームが建てたあるお客様邸では、層間変形角が下記の通りとなりました。
X軸 1/527.1×階高2,600=約4.55mm
Y軸 1/358.8×階高2,600=約7.25mm
ツーバイフォー工法によって実現した1/358.8radや1/527.1radという数値。在来工法の規定値と比べ、揺れ幅はかなり小さくなっていることがわかると思います。
耐震等級3により建物が倒壊しないのはもちろん、揺れ幅が小さければ、建物へのダメージが最小限になり、クロスの割れなど内装材への影響も少なくなります。倒壊しないという意味では外観上の変化はありませんが、複数回にわたり地震の揺れに襲われることを考えると、建物へのダメージを小さくすることは、安心して長く住むためにも非常に重要なこと。
層間変形角は、許容応力度計算を行うことで算出ができます。ニッケンホームでは耐震等級3に加え、許容応力度計算の採用、揺れ幅の小ささを示す層間変形角の算出により、地震に強く安心できる家を証明します。