- 家づくりのこと
- 2023.10.15
測量と解体工事について
皆様こんにちは、日建ホームズ営業部中尾です。
本日は住宅建築に際し、よく行う測量と解体工事についてお話します。
まず、私共建築会社はお客様の住宅建築計画を伺って現地調査を行います。その際に①境界が定まっていない場合は確定測量を依頼し、②古いお宅のがある場合は、解体工事の見積もりをとっていきます。(そのほかにも調べることは、道路幅員・間口・奥行の計測や隣接地の建物配置状況・上下水の敷地内での有無を確認したり、法令調査などさらに多岐にわたりますが本日は測量と解体に絞ってお話をします)
建て替えの場合など建物を解体する場面は建築会社にとって必ず出てくるイベントです。とても簡単な解体から、少しややこしい解体など現場によって様々です。この住宅を建てる前の測量から解体に纏わるお話をしたいと思います。
まず、確定測量の際に出てくるのが「越境」です
解体する側が越境している場合は、解体するので問題解決するのでいいのですが、問題は解体する側に隣地から越境してくる場合です。
この場合、敷地内への越境で敷地の周りにブロックができなかったり、建物の配置を再考しなければならなくなるので、測量の段階で樹木など剪定で容易に解消ができるものはお願いをして解消をしていただくことが多いです。
建物の庇などの場合は撤去するには多額の費用負担をかけてしますので、通常は①越境していることを認めてもらう②越境している建物を建て替える際は敷地内に建て替える、という条件で(合意書)でそのままにする場合がほとんどです。
そのため、合意書になりそうな場合は計画段階でそれを踏まえたプランを立てます。(越境部分にかからないように控えたり)
微妙なのが隣地の建物に付属する犬走が越境している場合
隣地の方がカットをOKしていただければこちらでカットする場合があります。
まさに、本日カットさせて頂いた部分をアップします。
解消前
左の犬走が境界ピンをわずかに超えてます。
解消後
境界でカットできました。
これで境界に沿ってコンクリートブロックが設置できます。
次は解体工事です。
解体工事では地上の上物だけの解体だけではなく、解体後土地を試掘して埋設物がないか、いくつかのポイントで調査を行います。
埋設物で多いのはコンクリートの塊があったり、前の前の建物の基礎が埋まってたりすることがあり、新築の家を建てる時に地盤調査ができず建築に支障をきたします。そのため埋設物があるとそれも一緒に撤去することで、安心して住宅建築を行うことができます。
地中埋設物
以前住宅を解体した後に出てきた地中埋設物のコンクリートパイルです。
専門の抜く作業車が来て大掛かりな工事となりました。
今までの経験から約70%から80%の土地は何らかの越境があります。
その越境や、地中埋設物を解決して初めて安心して住宅を建てることができるようになります。
特に土地を買われる際には越境の有無と解決方法をよくご確認の上、購入することをお勧めいたします。