「ハウス・オブ・ザ・イヤー イン・エナジー」とは
一般財団法人日本地域開発センターが主催する「ハウス・オブ・ザ・イヤー イン・エナジー」という賞をご存知ですか?
この賞は、建物の躯体とエネルギーの設備機器をセットとして一体的に捉えた中で、省エネルギー性に優れた住宅を年に1度表彰する制度です。
住宅のエネルギー消費量は数が集まる分大きくなるので、省エネルギー性が高い住宅を提供することで環境問題の解決にも繋がります。
選定には、省エネの法律に則った基準を用いて住宅の省エネ性能を数値化したり、大学の教授等が審査委員として厳しい目線でチェックを行なっています。
ハウス・オブ・ザ・イヤー イン・エナジーの評価の視点
ハウス・オブ・ザ・イヤー イン・エナジーは、3つの評価の視点を持って住宅を審議し、表彰住宅を選定していきます。
まず1つ目に、外皮・設備の省エネルギー性能値の視点です。
住宅の躯体や開口部、設備機器の性能を「住宅の省エネルギー基準(平成28年省エネルギー基準)」によって数値化して評価します。
住宅の省エネルギー基準は、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律、いわゆる建築物省エネ法に基づいた評価基準となりますので、法で定められた評価方法を用いて客観的な評価を行います。
ここの評価で、住宅の省エネ性能に対して時代に合った一定以上の住宅を建設していなければ評価がされないことになります。
次の視点としては、多様な省エネルギー手法の導入や健康、快適性などの取り組みについてです。
これは、1つ目の視点にある省エネルギー性の技術的な側面だけでなく、省エネルギーへの工夫や手法、さらには暮らす方にとっての快適性や健康性などについての取り組みを評価します。
画一的な基準だけで評価するのではなく、省エネルギーへの工夫や生活への提案等も評価されるので実態に合った評価になります。
最後の視点としては、省エネルギー住宅の普及への取り組みです。
省エネルギー性能が高い住宅を少しだけ供給しているのではなく、供給戸数の数や省エネルギー住宅に関する情報発信などを考慮して、省エネルギー住宅の各種取り組みを総合的に評価します。
ニッケンホームのソリエプラスが優秀賞受賞
こうした厳しい審査基準がある中で、ハウス・オブ・ザ・イヤー イン・エナジー2017の受賞者が2018年3月に発表となりました。
その中で、ニッケンホームの「Solie-plus(ソリエプラス)」が優秀賞を受賞させていただきました。
次世代品質の高断熱・創エネ住宅である太陽の家<ソリエ>プラスは、ツーバイシックス工法を用いたニッケンホームの木造住宅の商品ラインナップの1つです。
ソリエプラスは新築住宅の新基準であるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)です。
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスは、家庭内で消費するエネルギー量よりも設置した太陽光などで生み出すエネルギー量の方が多くなり、トータルとしてエネルギー消費量がおおむねゼロ以下となる住宅を指します。
ソリエプラスも断熱を高めて住宅内部の消費エネルギーを小さくし、住宅の設備も省エネルギー性の高い機器を採用しています。
さらに太陽光パネルを設置することで自家発電を行っています。
その結果、日中に太陽光パネルで発電したエネルギーを使用し、残った電力を売ることで光熱費が0円となったり、さらには売った電力分の収入を得ることも実現できる住宅を目指せるようになっています。
UA値0.46の高断熱住宅
ソリエプラスの断熱材には、高性能グラスウールを用いることで断熱性を高めて優れた性能を発揮しています。
高性能グラスウールは通常のグラスウールよりも細くて繊維本数が多いため、断熱性を高め環境保全に貢献します。
また開口部である窓も、高断熱の複層ガラスを採用しています。
窓の断熱性が低いと冬場は部屋の暖かい熱が窓を通して外に逃げてしまいます。
窓ガラスを二重にしてガラスとガラスの間にアルゴンガスを注入していますので、通常のガラスよりも断熱性があり、冬の寒さを防ぎます。
また、ガラスを支えるフレームは樹脂フレームを用いることでアルミ素材のフレームよりも熱伝導率を下げて高断熱の住宅を実現しています。
また、建築物省エネルギー性能表示制度では最高ランク5つ星をいち早く獲得して、断熱性の高い住宅の提供を行ってきています。
まとめ
ハウス・オブ・ザ・イヤー イン・エナジーは、住宅の省エネルギー基準をクリアするなど住宅性能が高い住宅シリーズに送られる名誉ある表彰制度です。
住宅性能を高めることだけでなく、省エネルギーに対しての工夫なども審査の対象としています。
高い住宅性能と省エネ住宅の普及などに対して評価を受け、ニッケンホームのソリエプラスもハウス・オブ・ザ・イヤー イン・エナジー2017で優秀賞を受賞いたしました。
ソリエプラスは、消費エネルギーがおおむねゼロとなり、光熱費もお得なネット・ゼロ・エネルギー・ハウスとして、今後も地域の省エネルギー住宅の普及を目指していきます。