- 住宅選びのポイント
- 2018.07.26
断熱性能が高い家に住んで快適な生活を
断熱性が高い住宅はとても快適に過ごせる住宅と言えます。
断熱性能が高いことで、省エネ効果も期待できるものもありますし、住む人が快適に過ごせるメリットも大きいです。
高断熱の住宅で快適な生活とはどういうことなのかみてみましょう。
遠赤外線効果でポカポカの高断熱住宅
断熱性が高いと冬は部屋が暖かくなるのだろうと誰しも想像がつくと思います。
住宅の断熱性を高めることで、室内の熱が外部に逃げなくなるので室内が暖かくなります。
これは住んだ人にしか実感が分からないと思いますが、断熱性が低い住宅で暖房を付けて暖かくなった部屋とは違い、断熱性が高い住宅はとても心地よい暖かさがあります。
住宅の断熱性を高めることで、壁や床、天井自体も温まりやすくなります。
自分の周囲の床や壁等が温まっているので、遠赤外線効果が得られて快適な空間になります。
例えるなら、ポカポカと天気の良い日に縁側でお昼寝をしているような時のイメージです。
それと比べて断熱性の低い住宅では、いくら暖房を付けても壁や床、天井などに伝わった熱はそのまま外部に逃げて行ってしまいます。
冬であれば、壁が温まるどころか外から冷たい熱を室内に運んでくるようになります。
床は冷たく手足が冷えやすいですし、窓の近くはコールドドラフトという現象で風が発生してさらに寒い状態になります。
暖房の近くであれば、断熱性能が高かろうが低かろうがある程度は暖まることができると思いますが、体の芯からしっかりと温まるには、断熱性の高い住宅でなければなかなか難しいでしょう。
また、断熱性の高い住宅は、室内全体が暖まりますので、どこに行っても寒さを感じない強みもあります。
省エネ性も期待できます
断熱性能が高いことで省エネ効果が得られます。
室内で発生した熱が外に逃げにくくなるので、暖房からの熱が室外へ逃げにくく暖房で消費するエネルギーも少なく済みます。
また、冬の暖房時期だけでなく夏場の冷房も省エネになります。
先ほどの考え方の逆で、冷房から出てきた冷たい空気の熱が室外に逃げにくくなるため省エネになります。
遮音性が高くなり外部の音をシャットアウトします
断熱性を高めると住宅の遮音性が高まります。
壁の中に断熱材を多く入れることで、断熱性が高まるとともに外からの音が伝わりにくくなります。遮音性が高まることで外を走る車の音や電車の音、人の話し声などを室内に伝わりにくくなりますので、静かな環境を作ることができます。
遮音性が高まることで逆に室内の音も外に伝わりにくくなるので、プライバシー性を高めることができます。
ヒートショックによる事故を予防できます
ヒートショックという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
急激な温度差によって体に負担がかかり脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす現象をヒートショックと呼びます。
住宅内で一番死亡事故が多いのが浴室での溺死です。
この原因として考えられるのは、寒い部屋から温かい浴室や湯船に入ることでヒートショックを起こし、事故死に繋がります。
特に冬場は室内の気温が寒くなるので、さらにヒートショックのリスクが高まります。
身の回りにあるとても危険な現象です。
日本は海外と比較して入浴中の死亡者数は多い統計が示されています。
これは日本の住宅の脱衣所の気温が低く、浴室が暖かく温度差が大きいことが要因だと言われています。高齢者の人はヒートショックのリスクも高まるでしょう。
断熱性の高い住宅であれば、住宅をすっぽり魔法瓶のように熱を逃がさないような構造になるので、住宅全体を暖かくすることができます。
脱衣所も暖めることができますので、浴室との温度差を少なくできヒートショックの予防になります。
断熱性を高めることで、今、若い方でも将来的に年齢を重ねた時に安心できます。
まとめ
断熱性が高い家は暖かさの質も高く、陽だまりにいるようなポカポカさを感じて過ごせる住宅になるでしょう。
また、断熱性が高くなることで省エネ効果も期待でき、光熱費を圧縮することもできます。
断熱性能が高いことで遮音性も高まります。外からの騒音をカットすることもできますし、家族の会話などが外に漏れにくくなりプライバシーを守る効果も期待できます。
また、温度差によって引き起こされるヒートショックのリスクを低下させられるので、安心して生活することができます。
若い人達が高齢者になっても長く安心して暮らせる住宅は魅力的です。
断熱性能の高い住宅は、このような快適な生活を送ることができますので、一度、断熱性の高い住宅を検討してみると良いでしょう。