住まいづくりのコラム

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在宅勤務子育て
2020.12.06

在宅ワークに対応するスペースを考えた間取り

新型コロナウイルスの影響で私たちの生活様式は一変してしまいました。会社への出勤機会が少なくなり、在宅ワークを取り入れる企業が多くなってきました。

その影響で、自宅で過ごす時間が多くなり、家族と顔を合わせる時間が増えた家庭も多いのではないでしょうか。

家族だんらんで過ごす時間が増えるのは良いことですが、同じ空間に長くいることで時にはイライラしてしまうことも出てくるでしょう。家族といえども、住宅内で長く一緒に過ごすのであれば一定のプライバシーと、パーソナルスペースを確保した空間を作ることも重要です。

新型コロナウイルスの影響で在宅ワークが重要になってくるこれからの時代、パーソナルスペースを確保し、家族との距離を少し置くことで落ち着いた時間を過ごす工夫も必要になるでしょう。

適度なパーソナルスペースやプライバシーの確保によって、より住み心地の良い住宅になります。

パーソナルスペースは誰もが持っている適切な距離感

パーソナルスペースはみんなが持っている「人と人との距離感」で、不愉快に感じない適度な距離です。適切な距離は個々で差がありますが、夫婦や親子などの親密な関係性の相手ほどパーソナルスペースの距離は短くなります。

皆さんも親密な関係性ではない人が真横に立っていると居心地が悪く、一定の距離を保つでしょう。一緒に暮らす家族であればその距離は大きく縮まります。

しかし、家族と言えど、常に一緒の空間で過ごすとなると状況は変わってきます。常にパーソナルスペースが近い状況だとストレスを感じる時もありますし、在宅ワークを考えた時には家族が近くにいると集中できないこともあります。

リビングやダイニングで仕事をする場合、家族が近くにいて仕事にならなかったり、オンとオフの切り替えが難しかったりします。

特に小さなお子さんがいる場合、一緒に遊びたくて話しかけてきたり、仕事の電話や会議中にお子さんが大きな声を出して遊んでいたりと、仕事をする環境が整っていないのが一般的です。

適度なパーソナルスペースの確保を意識して家づくりを行うことで、在宅ワークと家族の生活の両方を満たすことができるでしょう。

間取りを考える時には個の空間を取り入れるのを意識して

快適なパーソナルスペースを確保した間取りは、家族それぞれが1人で過ごすことができる個の空間を取り入れるのが重要です。在宅ワークや外出の自粛により家族で過ごす時間が増えているので、それぞれが自分だけのスペースを確保できる間取りを考えましょう。

小さくても書斎スペースを作ると仕事が捗ります。

仕事を行う書斎は、夫婦で使って子どもは立ち入らない空間にするだけでも、在宅ワークにはとても良い環境が整います。

日本は土地が狭かったり、家族全員の個室を設けるには予算が足りなかったりもします。また、将来的に子どもが増える可能性もあるので、子どもの成長や家族構成の変化に応じてフレキシブルに部屋の用途を変えられる設計をしておくと安心です。

最初は1つの居室だった子ども部屋を、子どもが大きくなってきた時に間仕切りを設けて2つの部屋にすることもできます。また、しっかりとした壁を設けなくても、収納タンスや本棚などの家具をパーテーションとして設置することで部屋を区切れる間取りにすれば、広い面積がなくても個のスペースを確保できます。

働くお父さんお母さんは、在宅ワーク中に子どもを見守りながらリビングやダイニングで仕事をしなくてはいけないこともあるでしょう。その場合は、リビングにパーテーション等の目隠しを設置することで、緩やかな間仕切りになります。

近くで遊んでいる子どもの気配を感じることもできますし声も聞こえます。何かあれば、パーテーションから顔を出せば姿も見えますので、仕事に集中しながら子どもを見守ることができるでしょう。

スキップフロアで開放的な半個室空間を

スキップフロアを取り入れた間取りにすると、家での仕事が捗るかもしれません。

スキップフロアは間仕切りがなく、段差で空間を仕切っているので、家族の気配も感じられますし開放的な半個室空間になります。

壁がないので個室のような広さが取れない場合でも、窮屈な印象を受けませんので、個室を設けるスペースがない時に適しています。リビングが見渡せるような位置にスキップフロアがあれば、子どもの様子を見ながら仕事ができます。

在宅ワークの部屋を考える上で忘れがちなのが、パソコンやプリンタ、スマートフォン等の電源のためのコンセント。コンセントの配置や数、インターネット接続等を準備しておくと快適に仕事をすることができます。

住宅が完成してからでは調整が難しいので、間取りを検討している段階で設置しておくことをお勧めします。

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