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住宅工法住宅選びのポイント暮らし方
2021.06.21

省エネ効果が高いダクトレス熱交換換気システムのススメ

住宅で換気を行うことが法律で定められているのをご存知でしょうか。最近では、新型コロナウイルス感染症の感染対策として換気が有効だと推奨されていますが、建築基準法において換気に関して法律が定められています。

建築基準法では、窓を開けなくても換気が行える24時間換気システムを設置することで法律の基準を満たすことができます。24時間換気システムの換気回数も1時間に0.5回以上の換気が行えることが義務付けられています。1時間に0.5回以上ということは、2時間で全ての空気を1回以上換気することが必要です。

建築基準法での換気の義務付けについては、シックハウス症候群の対策により、平成15年に改正されました。室内で発生した化学物質や湿気を換気によって化学物質濃度を下げたり、適切な湿度を維持するために換気が行われています。適切な換気が行われることで、室内をきれいな空気で維持することができます。

 

空気の熱を捨てずに活用するダクトレス熱交換換気システム

24時間換気システムは新型コロナウイルス感染症の感染対策としても有効ですので安心です。

その一方で、住宅の住環境を考えると、室内と室外の空気を入れ替えることによって熱環境の上では不利に働きます。

夏場は、冷房で冷やした空気を外に排出し、外の暖かい空気を室内に取り入れてしまえば、室内の気温が上昇することになります。結果として、冷房費用の負担が増えることになります。

冬場は、暖房で暖めた室内の空気と冷たい外気を入れ替えることになり、夏場とは逆の減少になりますが暖房の負担が増えることになります。

健康や新型コロナウイルス感染症の感染対策に換気は重要なことは理解できますが、住宅の冷暖房費用を安く抑えることも重要です。光熱費は生活をする上では毎月必ず必要なので、少しでも安く抑えたい方が多いと思います。

そこで注目したいのが、ダクトレス熱交換換気システムです。キッチンにある換気扇などの通常の換気方法では、外の空気と室内の空気を入れ替えるだけで熱効率の悪い設備となります。通常の換気方法では、冷暖房負荷が高まり冷暖房費が増えてしまいます。

ダクトレス熱交換換気システムは、廃棄する室内の空気の熱を利用して、外気から取り入れる空気を温めたり冷たくしてから室内に取り込む事ができます。夏場は、室内の涼しい空気の熱をダクトレス熱交換換気システムが取り込み、外気の空気を冷やしてから室内に取り込みます。

冬は室内の温かい空気の熱をダクトレス熱交換換気システムに取り込み、冬場の寒い空気を温めてから室内に取り込みます。ダクトレス熱交換換気システムが自動的に外気温を室温に近づけてくれるのでメリットが高いです。

商品によって異なりますが、ダクトレス熱交換換気システムは70〜90%程度の高い熱交換率があり、省エネ性能効果が高い設備となります。ダクトレス熱交換換気システムの内部に蓄熱器が入っており、そこを空気が通ることで室内の空気と室外の空気の温度差を極力減らします。

室内の熱をそのまま利用することになるので、冷暖房設備の利用と比較すれば消費電力は少なく、省エネ効果が期待できるシステムです。

ダクトがないから維持・メンテナンスの心配がない

ダクトレス熱交換換気システムは名前の通り、空気の通り穴となるダクトがありません。そのため、築年数が経過してもダクト内のホコリやカビ等を清掃する必要性がなく、ダクト式の換気システムに比べてメンテナンスの手間がかかりません。

ダクト式の換気システムは、ダクトスペースを設置する必要がありますが、ダクトレス熱交換換気システムはダクトを使わず壁に直接設置することができます。そのため、ダクトを通す場所がなくても設置ができますし、ダクト内の清掃等が発生しないのでメンテナンスフリーとなります。

メンテナンスとしては、ダクトレス熱交換換気システムについているフィルターを2〜3ヶ月に1度手入れをするくらいなので、業者を呼んで費用をかけてメンテナンスを行うことが必要ありません。設置後もお手入れが楽な換気システムです。

ニッケンホームでは、ZEH住宅「ミライエ」「ソリエプラス」「ミライエプラス」にてダクトレス熱交換換気システムを標準装備しています。

高断熱・高気密の住宅であれば、ダクトレス熱交換換気システムの能力を十分に発揮することができます。

メンテナンスが不要で省エネ効果が高くなりますので、家計にやさしく環境にもやさしい、魅力あふれる住宅です。

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