- 高齢者住宅・障がい者住宅
- 2021.11.10
日本初の盲老人ホームが移転加速する介護・福祉施設の「専門店化」/SNSで応募100件以上?最新の介護業界の「採用」のトレンドとは?
日本初の盲老人ホームが移転加速する介護・福祉施設の「専門店化」
【日本初の盲老人ホームが新築移転】
奈良県高取町にある日本初の養護盲老人ホーム「慈母園」(社会福祉法人壷阪寺聚徳会)が2021年、新築移転した。「眼病封じの寺」として知られる壷阪寺の境内にあった慈母園は今年創設60年を迎え、「これからの時代の養護盲老人ホームを発信していきたい」と新たな一歩を踏み出した。
慈母園はもともと古くから目が不自由な老人向けの老人ホームとして歴史があり、今回新築でリニューアルをし、再スタートを切った。
【全国で進む介護・福祉施設の「専門店化」】
今回ご紹介した慈母園はまさに顕著な例で、老人ホームの中でも、特に入居者を絞り込んで運営を展開している。
そのような、より利用対象を絞り込んだ介護・福祉施設は全国で様々な事例が出てきている。今回は、全国事例の一部をご紹介します。
【専門店化する介護・福祉施設の全国事例】
●介護・看護機能付き障がい者専用賃貸住宅@愛知県
障がい者の方に特化した環境の整った賃貸住宅。
●視覚障がい者専用障がい者グループホーム@千葉県
障がい者グループホームの中でも、視覚障がい者の方に特化したグループホーム。
●パーキンソン病患者専用高齢者住宅@石川県
難病指定であるパーキンソン病の患者に特化した、介護・看護・リハビリのサポート体制が充実した高齢者住宅。
●ALS患者専用障がい者用アパート@宮城県
生活の中でより手厚いサポートが必要なALSの方の受け入れに特化した住宅。建物の造りもアパートタイプである。
SNSで応募100件以上?最新の介護業界の「採用」のトレンドとは?
【介護業界の最新採用トレンド】
18拠点で障害福祉サービスなどを提供するビジョナリー(愛知県)は、インスタグラムのフォロワーが1万1000人、ツイッターが1万9000人に上る。求人広告は出さず、SNSで1年間に約100件の応募があった。
丹羽悠介代表取締役は「SNSは更新頻度が大事。途中でくじけそうになっても仕事と考えて続けること」と助言。投稿内容については「利用者の活動写真は悪くないが、興味は湧きにくい」と指摘。例えば、あいさつができる人に来てほしいというより、あいさつができない人は来てほしくないという「しない」という表現の方が印象に残りやすいとし、「いい言葉より本気の言葉で伝えることが大切」と話した。
「一言で会社を表せるか、それが何%の学生に届いているか考えてほしい」と投げ掛けたのは、162施設を運営する日の出医療福祉グループ(兵庫県)人事部の大西恵理子氏。
何度も合同説明会に参加することで、かえって疲弊したなど試行錯誤の末、現在の採用は
(1)合同説明会
(2)インターンシップ
(3)説明会
(4)体感型インターンシップ
(5)見学会
(6)選考・内定
という流れで行っている。大西氏は「会社の思いが先行しがちだが、興味のない話は聞いてもらえない。学生に就活で何が大事か話し、自己分析してもらって話を聞いている」と説明した。
介護業界で叫ばれている「人手不足」の問題。時代の最先端を走る会社は、積極的に新たな採用方法に踏み出しています。施設の立ち上げから運営の立ち上げまで力を入れている弊社に是非ご相談していただけると幸いです。