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狭小住宅
2021.10.16

狭小住宅でも、逆転の発想で生まれる間取り

都市部に多いのが狭小住宅です。一般的に15坪(50㎡)以下といわれる広さの土地に家族で快適に暮らすためには、それなりに間取りを工夫して家を建てる必要があります。狭小住宅にありがちな圧迫感や閉塞感をいかになくし、開放的で暮らしやすい空間を作り出すかが重要ポイントでしょう。

どんなにデメリットと思われる条件でも、諦めることはありません。逆転の発想でメリットに転換していけば、いくらでも暮らしやすい家づくりは可能です。かえって、狭小住宅で良かったと思えるほどの快適さを手に入れましょう。

開放感あふれる間取りにする5つのアイデア

狭小住宅では設計が難しそうだと思っていないでしょうか。今から挙げるアイデアを見れば、思い込みだということに気づいていただけるのではないでしょうか。間取りの課題を解決するには、施主の希望を取り入れながら、様々なアイデアや工夫を盛り込み、形にしてくれる設計士とのコミュニケーションが欠かせません。限りなく100%に近い希望の実現を目指し、アイデアが形になっていく楽しみがあります。きっと満足のいく間取りになるでしょう。

家に対する情熱さえあれば、狭小住宅であっても家づくりの楽しさが味わえます。施主が設計に多く参加できる面白さは、一般の建売住宅では体験できないものです。

 

1.空間の仕切りは最小限

真っ先に提案したいアイデアは、横空間の視野を広げるスキップフロアで家全体を設計することです。廊下はなく、半階ずつ床の高さをずらすことで上下階の連続性が生まれ、人の気配が感じられる空間になります。特に、子どもの成長を常に傍で見守ることができるのは大きなメリットとなるでしょう。

空間は仕切りで変わるといっても過言ではありません。同じ広さでも仕切りをつけるほど、狭さを感じやすくなります。仕切りは壁だけでなくドアも含まれるため、なるべくドアもつけない空間づくりが広さを感じるには望ましいといえそうです。

ただ、どこか一部の空間で来客や子どもが成長した後の対処として仕切りが欲しくなった場合は、引き戸や可動式家具で調整することも考えられます。

 

2.上下に階を伸ばす

ワンフロアごとの床面積が限られるからこそ、3階以上の建物にすることで、十分な居住空間が多く得られます。

さらに、ベランダを広く取ったり、中庭やロフト、屋上や半地下を設けたりなど、多目的空間をプラスできるようであれば、ライフスタイルに寄り添う間取りの自由度が広がります。

 

3.天井高と窓の位置

広さと共に必ず確保したいのが、採光と通気です。左右が建物に囲まれていることがほとんどである狭小住宅では、大きな開口部を求めることは困難ですが、中庭などにつながる空間によっては天井までの窓が取れることもあります。

近隣の視線や通気が気になる場合は、床地窓や高窓、天窓、スリット窓など、窓の大きさや位置を通常より少し変えるだけでも、採光は十分採れるようになります。吹き抜けであれば、さらに採光と通気の問題はクリアされるでしょう。

 

4.造作家具やデッドスペースの活用

壁面や段差部分のデッドスペースも余すところなく活用すれば、かなりの収納容量をクリアすることができます。家具も既製ではなく、造作家具なら、見栄えと実用性を兼ね備えながら、広い空間を作り出す手助けが可能です。

せっかく工夫して広さを出した空間を台無しにすることなく、収納スペースさえも確保することができれば、開放感ある間取りのアイデアとしてかなり成功しているといえるでしょう。

 

5.家事動線・生活動線をまとめる

“開放感あふれる間取り”というのは、空間の広さだけを指すのではなく、快適な暮らしの実現が目的です。開放的な間取りを考えるあまり、家事動線や生活動線が疎かになっては本末転倒でしょう。 “朝、忙しい時に家族がすれ違うたびに家事の邪魔になる” “水回りを離したために、上下階の行き来で家事の負担が多い”など、住んでから問題がわかっても遅いのです。

特にキッチン・浴室・トイレ・脱衣所・洗面所・洗濯機置き場という水回りは切り離せないものと考え、組み合わせのアイデアを絞らなければならないでしょう。例えば、2階をLDKにしたなら、水回りをLDKにまとめたり、LDKの広さを一番重視するなら、1階に水回りをまとめたりなど、思い込みをせずにいろいろな配置を検討してみることです。上下に階が伸びると、洗濯機置き場と干し場の距離も切実な問題になります。

広さのために譲れない条件と家事動線や生活動線のせめぎ合いで、一番の難所になるかもしれませんが、力を注いだ分だけ、開放感あふれる暮らしが待っています。

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