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二世帯
2021.10.25

二世帯住宅を上手に活用したい、上手に住むコツ

親が高齢になるにつれ、同居を考え、二世帯住宅について検討する機会が訪れるでしょう。すでに介護が始まっている現実があるかもしれません。それぞれの世帯で事情は違いますが、親世代、子世代が一緒に住む二世帯住宅のイメージは、聞こえてくる限りでは決していいものばかりではありません。二世帯住宅を上手に活用し、上手に住むコツは何でしょうか。ちょっとしたことで、良くも悪くも変わるものです。二世帯住宅を使いこなすのは、親世帯、子ども世帯、それぞれの暮らし方次第ではないでしょうか。

二世帯住宅が悪いわけではない

親世代、子世代、孫世代と、家族が助け合って住むことは心強く、微笑ましいことです。ただ、時には親しい間柄ゆえ、煩わしい問題が起きてしまうこともあり、こじれると修復のつかないことになってしまう場合があります。二世帯住宅そのものが悪いわけではなく、一緒に住むことで起きる人間関係が原因であることがほとんどなのです。

 

二世帯住宅で揉める原因

子どもにパートナーができれば、実の親子でも違う環境となることがほとんどです。互いに譲れないライフスタイルが確立しているため、お互いを尊重しなければ上手くいくはずはないのです。第三者にはわからない、難しい問題が含まれている場合もありますが、お互いの言い分を主張するだけでは、何の解決にもなりません。言えることは、揉めないようにするためには、他人と同じように遠慮する気遣いが大事だということです。一般的によくある原因の一例を挙げてみます。

親世代が監視している、過干渉

仕事のこと、子どものこと、食事のことなど、あらゆる生活に親が口出しをし過ぎる場合です。親は意識していないかもしれませんし、悪気はないかもしれませんが、毎日の積み重ねで子世代の気持ちが離れていってしまいます。

金銭のことで折り合いがつかない

どちらかの世代に甘えがあり、光熱費や食費、子どもの教育費などのバランスや負担が一方に重くかかってしまう場合です。我慢していると、いつかは耐えられなくなる時がやって来るでしょう。

生活音が気になる

二世帯住宅には、完全同居型・部分共用型・完全分離型の3パターンがありますが、いずれにしても一軒屋にいることは間違いありません。完全防音でない限り、ライフスタイルが違うために気になってしまう音もあるでしょう。ウマが合わなくなれば、余計に気になるものです。

 

二世帯住宅をスムーズにする3提案

1.ライフスタイルを尊重するようなプランを話し合う

二世帯住宅を建てる前によく話し合い、自分たちには完全同居型・部分共用型・完全分離型のどのパターンが向いているかを納得の上、生活上のルールも決めておくようにします。

設計はプロの仕事ですから、自分たちのプラン実現のために、気持ちを正直に伝えるようにしましょう。

2.揉めた場合の解決策を決めておく

揉める時はお互いが感情的になりがちです。冷静な時に決めたことを箇条書きにしてまとめておくことも一案で、親族の問題は、他人が間に入ることが難しいからこそ、自分たちで予防策を決めておくことがいいでしょう。

3.二世帯住宅を建てる前に賃貸で同居してみる

予算があることが前提で、理想的な話ですが、できれば二世帯住宅を建てる前に、賃貸住宅で二世帯同居をお試ししてみることも一つです。1年ほど暮らすと、お互いの世帯のパターンや個々の家族の性格がわかり、どうしても同居できないとすれば、賃貸なら同居を解消できるからです。実家がある場合は、実家をそのままにして、親がすぐ戻れる場所を確保しておきましょう。

実際、二世帯住宅を建ててしまってから同居を解消しようとすると、主にローンの問題でさらに揉める原因となってしまいます。そうならないためにも、事前にお互いを知っておくことは重要です。同居して毎日かかわっていないと、お互いの長所や短所が見えてきません。

注文住宅の二世帯住宅ができること

親世帯には、介護が必要になってからも安心できる、バリアフリーを取り入れた設計が必要です。注文住宅らしい、細かなところにも配慮した工夫があれば、それだけでも親世帯は嬉しいでしょう。孫がいれば、なぜ、バリアフリーが必要なのかを理解させるいい機会になります。設計のゾーニングが明確にできていれば、お互いの世帯で満足感は得られるはずです。二世帯住宅としての機能に問題がなければ、基本的には円満に納まるでしょう。物理的に設計上でできることはここまでです。

昔から、「つかず離れずの関係」「スープの冷めない距離」という言葉がありますが、まさに二世帯住宅で暮らすことは、そういうことになります。集まる時は集まる、離れる時は離れるという、メリハリは大事でしょう。二世帯住宅としての優れた機能をシェアして暮らしていくことが、上手に住むコツなのです。

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