- メンテナンス
- 2021.12.12
戸建てメンテナンス ベランダ・バルコニー・テラス編
戸建てでメンテナンスが必要な箇所は、屋根や外壁だけではありません。ベランダやバルコニー、テラスも大事なメンテナンス箇所になります。2階以上の張り出しに屋根がついているのがベランダ、屋根がないのがバルコニー、1階以上の掃き出し窓から外へ続くスペースで、屋根有・屋根無があるのがテラスと分けられます。
どれも雨風や雪にさらされ、人が歩く重力に耐え、植木やタイルなどが設置された重さを支えるなど、酷使されている状況は、もしかすると屋根や外壁以上かもしれません。面積はあまり広くないとしても、ダメージは大きいのです。
普段、洗濯物の干し場などとしても何気なく使用しているベランダ・バルコニー・テラスですが、メンテナンスはいつ、何を行えばいいのでしょうか。疑問や悩みを解決していきます。
ベランダ・バルコニー・テラスのメンテナンス時期
ベランダ・バルコニー・テラスのメンテナンス時期は、特に困る症状は起きていなくても、劣化は確実に進んでいて、築5~10年ごとに1~2回のメンテナンスが必要になります。メンテナンスサイクルが短いと感じるかもしれませんが、なぜこの回数になるのかは屋根や外壁との違いによるものです。
屋根や外壁は、構造的に傾斜や雨樋などによって雨水が流れるようになっています。対してベランダ・バルコニー・テラスは、床に多少の傾斜はあるものの、見た目ではほとんど平坦といっていいほどの傾斜しかなく、排水口で雨水を流しているものの、排水に時間がかかるのです。
他にも、人が歩いたりするベランダ・バルコニー・テラスはダメージの進行が早いため、屋根や外壁の塗料メンテナンスと同じサイクルでは、防水機能の働きが悪くなりやすいのです。
すべては排水の問題に通じるため、早めのメンテナンスが必要になります。屋根や外壁塗装のメンテナンスは築8~15年ですが、ベランダ・バルコニー・テラスの劣化のほうが早いため、せっかくなら一緒に点検・診断をしてメンテナンスをしたほうが効率的です。
ニッケンホームでは、10年間で5回の無料点検を行っています。点検時に何かお気づきの点があればご相談ください。
ベランダ・バルコニー・テラスに見られる劣化症状
新築時からベランダ・バルコニー・テラスには、床面に防水機能を強化する工事が施されていますが、劣化症状としては、ひび割れ、塗装のはがれ、水たまり、排水口の詰まりなどが起こります。気がついたらすぐに修理をしないと、建物内に雨水が浸み込んでくるようになり、雨漏りになってしまうのは、屋根や外壁と同じです。
2階以上のベランダ・バルコニー・テラスで雨漏りがあると、下側(軒天)に雨水がまわり、下の階でも雨漏りがする悪循環になってしまいます。
ベランダ・バルコニー・テラスの主なメンテナンス箇所と方法
主なメンテナンス箇所 |
メンテナンス方法 |
---|---|
壁面 |
外壁と同じような垂直になっているため、はがれやひび割れ、カビや藻などがついていても、外壁塗装と同じ塗料で対応ができます。 |
床面 |
防水層の上にトップコートという保護塗装がされている状態で、塗装にはがれやひび割れ、カビや藻などがついている状況があるなら、塗装だけのメンテナンスで済む可能性があります。 防水層が劣化している場合は、防水工事が必要です。適している種類は、主にウレタン防水工法、FRP防水工法の2つですが、耐用年数や費用の違いがあり、相談での選択になります。 |
笠木・手すり |
壁の上に乗る板金部分のことで、継ぎ目の隙間、歪み、めくれなどがあれば、取り替えやコーキングで埋めることが必要です。 |
排水口 |
暴風雨の後や落ち葉が溜まる時期には、排水口に泥やゴミが詰まりやすくなるため、詰まりがあるようなら、すぐ掃除をしましょう。 |
ベランダ・バルコニー・テラスのメンテナンスの注意点
主なメンテナンス箇所と方法の一例を挙げましたが、排水口の掃除以外はプロに依頼することが前提です。排水口の掃除にしても、よく詰まる場合は別の原因が考えられます。点検でプロに任せることが最善でしょう。
ベランダ・バルコニー・テラスは、自分で出入りできるため、DIYで済まそうとするかもしれませんが、屋根や外壁同様、専門知識と技術が必要になります。どのような修理をするかの判断はプロでなければわからないのです。
DIYで間違った修理をしてしまうと、ダメージの状態を加速させてしまったり、DIYの箇所を取り除くための追加工事が必要になってしまったりする可能性も出てきます。
DIYの代償は、最終的に高くつくことになりかねません。やめたほうがいいということです。専門的な仕事はプロに依頼し、建物の寿命を延ばすことにつなげましょう。
ニッケンホームには、基本構造部分に10年の保証があります。ベランダ対象で、メンテナンスをした場合、最長35年まで保証が可能です。