洗面所と脱衣所を分ける間取りが、今人気
洗面所と脱衣所のセパレート。新築の注文住宅で今、話題で人気となっている間取りになります。元々、洗面所と脱衣所は一つの間取りとして考えることが多く、2畳ほどのスペースとして存在します。お風呂と隣り合わせにすること以外、あまり注目されてはいなかったスペースといえるでしょう。
今になって、なぜ、洗面所と脱衣所のセパレートが注目され、分けることを希望する方が増えているのでしょうか。
洗面所と脱衣所の本来の役割
洗面所と脱衣所は、一つの間取りとして多くの住宅で存在しますが、本来、それぞれの役割があります。洗面所は「手や顔などを洗う」「歯磨きをする」「メイクや洗髪、髭剃りなど、身だしなみを整える」空間、脱衣所は「入浴時に衣服の着脱をする」「着替えやタオルなどの収納がある」空間です。
これまで洗面所と脱衣所が一つの間取りとして存在してきた理由は、スペースの節約、水回りの集約、役割が重要視されてこなかったことが主に考えられます。結果、使い勝手が悪くなったとしても、一つの間取りが常識だという概念がいつの間にか生まれたのでしょう。
洗面所と脱衣所を分けることのメリット
従来、洗面所と脱衣所は一緒であることがほとんどですが、洗面所と脱衣所を分けるメリットをお伝えすれば、反面、これまでのデメリットだった暮らしが浮き彫りになってきます。これから、洗面所と脱衣所を分けるメリットをご紹介します。
【1】家庭内でも気を遣わずに済む
特に年頃のお嬢さんのいるご家庭では、「洗面所を使用する他の家族と一緒になる脱衣所に抵抗感がある」「朝や夜の洗面所が混みあってシャンプーやメイクができない」など、様々な問題が出てきます。女性のご家族がいる場合は、洗面所と脱衣所を分けることが切実な要望になりますから、実現すれば、家族内で不便やストレスに感じることもなくなるでしょう。
【2】収納スペースができる
洗面所と脱衣所に常時置いておきたい、目的別のアイテムはたくさんあります。タオル類、下着類、洗剤類、掃除道具、洗面・メイク道具などでしょうか。洗面所と脱衣所で使用するアイテムは違いますから、できれば収納スペースが別々にあれば一番です。どちらか一方にでもたっぷり納まる収納スペースは欲しいものです。使い勝手がアップし、すっきりと片付きます。
【3】不意の来客時にも清潔感がある
友人知人・義両親など、同居家族以外の方たちの出入りがある時に、洗面所だけを使用する場合も出てくるでしょう。洗面所と脱衣所が分かれていれば、洗濯物が見えてしまったり、雑貨類が散らかっていたりすることもなく、清潔感が保てます。不意の来客に戸惑うことも少なくなるでしょう。
【4】コロナ禍で頻繁な手洗いがスムーズにできる
コロナ禍で手洗いが頻繁になった今、家族はもちろん、来客用も含めて脱衣所と洗面所はしっかり分けることが意識として高くなったといえます。独立した洗面所をそれぞれが気持ち良く使用でき、スムーズに手洗いが行われることにより、共用するストレスも軽減されるでしょう。
【5】室内干しのスペースができる
脱衣所が独立性を持てば、目隠し効果があるため、洗濯機を置いて、洗濯物を室内で干せるランドリースペースが生まれます。洗濯物を居室に干すことがなくなり、気になっていた見た目や生乾きの臭いから解放されるでしょう。
従来の約2畳スペースでも可能な、洗面所と脱衣所の分け方
新築の注文住宅だとしても、土地の広さや建ぺい率、容積率には限界があるもの。洗面所と脱衣所のスペースが広く取れればそれに越したことはありませんが、土地に費用がかけられず、思うような広さが取れないかもしれません。従来通り、約2畳分しかスペースが取れないとしたら、設計段階で生活動線や収納の相談をしっかり詰めていくことが大事になります。
具体例でいえば、「壁や引き戸、アコーディオンカーテン、ロールスクリーンなど、間仕切りの設置」が簡単で、低コストにするには向いています。
予算やスペースが許せば、廊下、玄関付近にもう一台、洗面所を設置することもおすすめです。やはり、コロナ禍による影響で、手洗いができる別の場所を求める要望が高まっていることが背景にあります。二世帯住宅や二階建て以上の住宅にも活用できるでしょう。
注文住宅ができる本来の役割
たとえ、洗面所と脱衣所を分けたとしても、不本意な費用がかかってしまったり、その先の暮らしやすさ・満足感につながらなければ、分けた意味は半減してしまいます。間取りや設備の性能だけに頼らず、本当の暮らしの快適さを追求することが注文住宅本来の役割です。
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