注文住宅で人とペットの”繋がり”を意識した住まいに

住宅選びのポイント暮らし方: 2016.04.10

ペットを飼っている方は、注文住宅を建てる際にペットとの暮らし方をよく考える必要があります。それぞれのペットの性格に合わせた設備を取り入れることで、人とペットの暮らし方はより良いものとなります。そこでこのページでは、ペットとの暮らし方を意識した住まいのポイントを紹介していきます。

ペットと快適に暮らすための工夫を

注文住宅には、理想の暮らし方に合わせた要望を自由に反映できるという強みがあります。バリアフリーや無垢素材の家など、要望の形は人によってさまざまです。これがペットを飼っている方の場合、「ペットと快適に過ごせる家にしたい」という要望があるのではないでしょうか。以下のような点を意識すると、ペットとの暮らしはより快適になります。ぜひ、ペットとの暮らし方の参考にしてみてください。

・ペットのにおい対策は抜かりなく行うことが大切
犬や猫など、ペットを飼っていると少なからず発生する悩みが"ペットのにおい"です。ペットと一緒にいる家族が気づかなくても、外からの来客者からはペットのにおいが気になってしまうというケースがあります。人もペットも快適に過ごすためにも、ペットのにおい対策はしっかりと行っておきましょう。

例えば、換気システムに気を配るという方法があります。24時間換気システムで室内の空気を常時入れ替えることで、気になるペットのにおいを排出することができます。くわえて、換気を徹底することはペットのにおいの吸着防止にも繋がります。室内の嫌なにおいのほか、過剰な熱や湿気、ハウスダストといった有害な物質を取り除くことにもなるので、室内の換気は怠らないようにしましょう。におい対策の視点からも、健康的な室内作りの視点からも、部屋の換気は徹底する必要があります。

防臭効果がある素材で部屋づくりをするというのも有効です。例えば光触媒消臭天井などは、天井まで上昇してきたにおいの成分を分解する性質を持っています。こうした素材も活用しながら、ペットのにおいを取り除いていきましょう。

・傷や汚れに強い家へ
ペットのにおいとともに、傷や汚れが気になっている方も多いのではないでしょうか。ペットと快適に暮らしつつ、家を綺麗に保つためには、フローリングや壁紙の材質にこだわることが大切です。クロスを汚れた部分だけ張り替えられる素材にしたり、傷や汚れに強い腰壁を取り付けたりすることで、ペットが走り回った際などの汚れにも柔軟に対応することができます。また、汚れが落ちやすく傷にも強いクッションフロアを導入することでペットの爪でフローリングが傷つくのを防ぐことができます。クッションフロアは滑りにくい素材でもあるので、ペットの転倒を防ぐことにも繋がります。

室内環境にちょっと工夫をしたり、設備を変えてみたりするだけで、ペットとの暮らし方はグッと快適になります。こうしたポイントを押さえながら、ペットとの具体的な暮らし方をイメージしていきましょう。

ペット別に見る"意識しておきたいポイント"

ペットのなかでも特に人気なのが、犬と猫です。犬と猫は当然性格や体の構造などに違いがあります。そうした違いを踏まえたうえで、注文住宅での暮らし方を考えていく必要があります。そこで以下では、ペット別に意識しておきたい住まいのポイントについて解説していきます。

・犬には運動スペースや散歩時に便利な設備を
犬は散歩をしたり、思い切り走り回ったりする運動が大好きです。注文住宅を建てるのであれば、犬のためにそういった設備を用意してあげることが大切です。屋上にルーフガーデンを設けて犬が遊べるスペースを作ったり、中庭にドッグランを設けたりすると、犬も運動不足になることなく快適に過ごすことができます。また、散歩をする際に便利な設備を設置しておくとスムーズに散歩へ出かけられます。例えば排泄物の処理をするのに便利な水栓のマナーシュートや、出入り口のそばに散歩の道具が収納できるスペースなどがあげられます。くわえて、犬連れ専用の出入り口を設けられれば、人とペットの出入りがスムーズになります。

・ネコ棚やキャットウォークで猫のストレスを解消
猫は高いところを好みます。猫を飼っているのであれば、そうした性格を踏まえた住まいづくりを意識しましょう。猫が自由に登り下りして運動することができる"ネコ棚"や、ネコ専用の通り道である"キャットウォーク"を用意するなどの設備を取り入れるのが得策です。そうすることで、高い所が好きな猫のストレスを解消してあげることができます。また、ネコ棚やキャットウォークは純粋なインテリアとしても見栄えします。猫の性格や運動能力を考慮したうえで、どんな設備を住宅に取り入れるか吟味していきましょう。