次世代まで残る、資産価値のある注文住宅
将来の資産として残したい。戸建てを購入する理由はいくつかありますが、資産として世代をまたいで残したいということは、大きな理由ではないでしょうか。思い通りの家を設計していく注文住宅であれば、イニシャルコストをかけるからこそ、なおさら資産価値を考えたいものです。
家が中古になっていくことは仕方のないことですが、年月が経ったとしても高い評価を得られるようなつくりを初めから考えた家づくりが大切になります。他にも、立地や環境などの条件も加わった上で資産価値は形成されることになりますので、注文住宅をこれから検討している方のために、本当に資産価値のある注文住宅の条件について探っていきます。
資産価値が変動しにくい戸建て住宅とは?
一般的にどんな戸建て物件でも、資産価値は立地条件で左右されます。特に都市部では、「駅近」「住環境」「防災環境」の条件が特に重視され、中でも戸建てで「駅近」という条件はかなり厳しいため、該当すれば資産価値はかなりアップするでしょう。
郊外や地方では、「駅近」以外の条件は同じですが、車を多用する分、「駅近」の代わりに「土地や間取りの広さ」が重視されます。再開発予定があるエリアなどでは、将来的に土地価格の上昇が予想されるため、資産価値においては、立地条件は重要です。
だからといって、建物の価値は、日本でよくいわれる、築20年を超えると価値がゼロになるのかといえばそうではなく、高品質でメンテナンスも十分であれば、20~30年後を考えても建物の価値はゼロとは限らない可能性が高まります。住みたい街として人気があるエリアであれば、なおさらプラスに働き、価値は高まるでしょう。
結局、資産価値は需要と供給のバランが大きく影響します。万が一、建物の査定がゼロになったとしても土地だけは残りますので、まず、土地そのものや立地条件のいい場所で建物を建てたり、購入したりすることがおすすめです。注文住宅の場合、土地購入からワンストップで相談できるメーカー選びが重要になるでしょう。
相続等で土地がある場合であっても、土地の査定を受けて資産価値を検討後、買い替えるなり、建物をリフォームするなりの対策を改めて検討することをおすすめします。
資産価値が高い注文住宅のポイント
一般的に資産価値が下がりにくい戸建ての条件では、立地条件が重要だとお伝えしましたが、イニシャルコストをかける注文住宅では、他にどんな条件が重要なのでしょうか。建物自体の資産価値を維持できるポイントを見ていきます。資産価値が維持できるということは、資産価値を高める可能性もあるということです。
1) デザイン・個性の強すぎない家づくり
家主の意向が反映され、設計の自由度が魅力的な注文住宅ですが、後世に引き渡す場合だけでなく、売却も検討する可能性を考えると、デザインや個性が強い場合は資産価値が下がることがあります。万人向けではないことや、何十年先を見据えると、こだわったデザインや個性が時代に合わなくなる可能性があるからです。
デザインや個性を出すことも大事ですが、家事動線などに基づいた快適な空間づくりへの工夫を意識した設計に力を入れるほうが、後々の資産価値を下げにくくするポイントの一つになります。
2) 性能にこだわった高品質の家づくり
建物の資産価値は、長期になるほど下がっていくことが宿命ではあっても、新築時点から高品質な家づくりをすれば、資産価値の下がり具合を緩やかにすることは可能です。それほど、資産価値には住宅性能が重要になります。
おすすめするのは、「ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)」です。住宅の資産価値を示す指標の一つにBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)があります。住宅の省エネ性能を評価するもので、星1つから5つまでの5段階で区分され、星が多いほど評価が高くなり、資産の価値も高いとされます。
ZEH住宅の場合、BELSで4~5つ星の評価を受けることができ、仮に将来的に手放すことがあったとしても、高く売却できる可能性があります。
3) メンテナンスやリフォームのしやすい家づくり
長期に渡って同じ家に暮らし続けるためには、メンテナンスやリフォームも必要不可欠になります。家を構成する屋根や外壁をはじめとする部材の定期的なメンテナンス、設備のリフォームを行わなければ、劣化がひと目でわかるほどひどくなり、明らかに資産価値に影響を与えるでしょう。
ハウスメーカーなどでつくる注文住宅では、メンテナンスの記録を住宅履歴として管理をすることもあり、確実な情報を引き継ぐことで、さらに資産価値を上げる可能性があります。
ニッケンホームでは、高性能ZEH住宅「Solie」シリーズなどを揃え、土地探しからメンテナンスまで、住まいのご相談を随時承っております。