震災にも耐えたツーバイフォー住宅
私たちが生活する日本では約20年間で、1995年の阪神淡路大震災、2004年の新潟中越地震、2011年の東日本大震災、そして記憶にも新しい2016年の熊本地震と数多くの大型地震が発生しています。約20年で4度の大地震に襲われた地震大国日本。この先日本国内でいつ起きてもおかしくないと言われている数々の地震に備え、私たちが安心して過ごせる住宅についても考える必要があります。そこで過去に起きた大地震におけるツーバイフォー住宅の影響から、これからの住宅のあり方を考えていきましょう。
ツーバイフォー住宅が受けた被害
耐震性が高いことで特徴のツーバイフォー住宅は、着工数が減少しているその他の工法に対して、現時点で唯一着工実績が伸びている工法のひとつです。その耐震性について、過去の大地震での被害から詳しく紐解いていきましょう。2016年に起きた熊本大地震については、残念ながら詳しいデータがまだ出ておりません。よって、まずは1995年の阪神淡路大震災で受けた影響から検証します。
ツーバオフォーの強い耐震性
【阪神淡路大震災における被害】
阪神淡路大震災は熊本地震と同じ直下型の大地震でした。また大都市における震度7(M7.3)という大地震の影響で多くの建物が倒壊しました。この地震で倒壊した住宅の数は、全壊が約10.1万棟、半壊を含めた一部損壊が約28.9万棟という大惨事を招きました。そしてこの大惨事の中、2×4住宅への影響はなんと、全壊0棟、半壊2棟。それ以外にも震災地の2×4住宅のうち96.8%が特に補修をしなくても継続して居住可能な状態を保ちました。阪神淡路大震災における死者の約9割が建物の倒壊による犠牲者だと言われています。いかに耐震性の強い住宅が必要かが問われるこの状況下で、2×4住宅は「全壊0棟、半壊2棟」という圧倒的な耐震性を証明してみせました。
【新潟中越地震における被害】
続いては2004年の新潟中越地震。この地震も震度7(M6.8)という大型地震でした。その上、震度7の地震の後も震度5弱程度の余震が何度も短時間に発生するという、被災地の人にとって悩ましい日々が続く地震となりました。そしてこの余震の頻出は、もちろん住宅へもダメージを与えます。住宅は一度の地震に耐えることができればいいというものではありません。最初の地震のゆれによる損害が大きくなっていく以外にも、地盤への被害も余震によって広がってきます。余震により地盤の崩壊や地割れが発生すれば、住宅への被害数も更に増していきます。実際に住宅への被害は全壊・半壊が約1.9万棟、一部損壊を含めると全部で約9万棟もの住宅が損壊となりました。しかし2×4住宅においては全壊、半壊合わせて0棟。補修が必要な住宅もわずか4棟(地盤の損壊により補修が必要な住宅も含む)という驚異的な数字を出しました。
【東日本大震災における被害】
2011年の東日本大震災についてはみなさんの中でも、あの悲惨な津波による被害が大きいという印象があるかもしれませんが、地震のおける被害も多くありました。震度7(M9)。このマグニチュード9とは日本の観測史上最も大きな数字で、この地震のよる影響は東北地方のみならず関東地方まで広がりました。また余震も震度6弱という大変大きなものでした。
この地震においては2×4住宅でも全壊が7棟発生。しかしその内6棟は地盤崩壊(津波による被害を含む)、残りの1棟も地震による火災での被害であり、耐震性能上での全壊は0棟でした。また2×4住宅内で、当面補修をしなくとも居住に支障ない住宅は95%にあたり、津波による被害を除けば、当面補修をしなくとも居住に支障のない住宅は98%を占めました。あれだけ強い地震の中でこの被害数の少なさことが2×4住宅の耐震性の証明と言えるでしょう。
熊本地震のツーバイフォー住宅への被害はまだ調詳しい詳細は明らかになっておりませんが、ここまで日本国内で約20年以内に起きた大地震とツーバイフォー住宅への被害についてご紹介してまいりました。そして、いかにツーバイフォー住宅が地震に強い住宅か、ということがご理解いただけたかと思います。もちろん地震以外にも地震から発生する火災や津波、地割れなど様々な現象が被害拡大の要因ですが、まず地震から守ってくれる住宅に住むことが最大の安全策だということが、今回証明できたのではないでしょうか。 関東直下型大地震、東海大地震などこの先の日本で、必ず起きると言われている地震がいくつも存在します。明日起きるのか。それとも1年後に起きるのか。発生を予測できない地震に対して、ツーバイフォー住宅はあなたの明日を守る住宅と言えるでしょう。
これから、新築で家を建てようかと悩まれている皆さん。家族の安心安全を守るツーバイフォー住宅も視野に入れておいてはいかがでしょうか。