夢のマイホームに向けて知っておきたい住宅ローン
マイホームを購入する際、多くの方が利用する住宅ローン。現在では、銀行や、ノンバンク、保険会社など様々な機関が住宅ローンの融資を行っています。住宅ローンの融資を行う機関が増え競争が激しくなってきているため、企業側も様々な特典やメニューを打ち出しています。ですので、住宅ローンを借りる側も「どの企業のどのローンが自分たちには良いのか」を考える必要があるのです。
しかし、「色々な種類の住宅ローンがあるけれど、そんなに違いがあるものなの?」という疑問もでてきますよね。住宅ローンは、企業や種類によって申し込み資格や金利のタイプ・返済方法・返済期間・保険加入の条件・手数料など様々な条件が異なります。「希望金額を借りることは出来たが月々の返済金額が多くて家計を圧迫してしまっている」では、今後何十年と続く返済も厳しく辛いものへとなってしまいます。せっかく念願のマイホームを購入したのであれば、楽しく過ごしたいですよね。ですので、住宅ローンを選ぶには、しっかりとそれぞれの企業や種類の条件を確かめて、自分の希望にできるだけ沿ったものを選ぶようにしましょう。
住宅ローンのメリット
1. 夢のマイホームがすぐ手に入る
住宅ローンの一番のメリットはやはり、自己資金がなくても夢のマイホームが購入できるという点です。「家族が増え生活しやすい家が欲しい」「安心して家族が住める家が欲しい」などという夢が叶ってしまうのです。賃貸のアパートに住んでいて毎月家賃を支払っているのであれば、その家賃を毎月のローン返済額に充てると考えれば、ローン返済の心配も軽減され、無駄もなくなりますよね。
2. 住宅ローン控除
住宅ローンは税制面においてもメリットがあります。それが、住宅ローンを組んでマイホームを購入した人に対し、所得税や住民税を軽減する「住宅ローン控除」「住宅ローン減税」と呼ばれる税制です。この住宅ローン控除は、新築の家を購入した人のみだけでなく、中古物件や増築・リフォーム工事などでローンを利用した場合にも適用されます。また、この税制は年度ごとに変わったり、何年かに渡る時限措置だったりするのでローンを組む際にチェックすることを忘れず行いましょう。
住宅ローン融資までの流れ
いざマイホームを購入したい!と思っても、住宅ローンをすぐ組めるとは限りません。住宅ローンには、融資までにいくつかの手順や審査を通過する必要があります。マイホーム購入を決めてから慌てることのないよう、しっかり住宅ローン融資までの流れを把握しておきましょう。
1. 事前審査
住宅ローンの借り入れは、住宅購入の流れと並行して行われます。また、一般的な住宅ローンは、購入した住まいを担保に融資が行われるため、売買契約が完了して住宅ローンを借り入れようとする人がその住まいの所有者になってからでないと申し込みができません。 そうなると、もしも売買契約を結んだものの残代金決済のための融資が受けられない、となると困りますよね。そこで多くの場合、住宅ローンでは「事前審査」を行います。申し込みの前に、ローンの本審査に通りそうかどうか、あらかじめ簡単な審査を受けます。
2. 本審査
事前審査の後は、本審査に入ります。本審査は事前審査よりさらに詳しく勤務年数や雇用形態・年収・健康状態・その他のローンについてチェックされます。また、ほとんどの住宅ローンでは、信用保証会社の利用や、団体信用生命保険への加入が住宅ローン申込資格条件として義務付けられています。そのため、融資を実行する銀行などの金融機関だけでなく、信用保証会社は主に「購入者の返済能力」と「購入した物件の担保価値」を。生命保険会社も契約者の健康状態についての確認を行います。
3. 融資開始
本審査に通ったら、いよいよ融資が始まります。具体的には、住宅ローンを提供する金融機関と「金銭消費貸借契約」を結ぶことで融資実行となります。契約内容は大まかに知らされていますが、金利などはこのとき確定します。また融資を実行する日取りなどもこのときに決まります。
4. 物件を登記
マイホーム購入金額をを振り込み物件を登記し、抵当権が設定されたら、住宅ローン借り入れの手続きは無事完了となります。
利用者の多いフラット35
フラット35とは、住宅金融支援機構が民間金融機関をバックアップする仕組みの長期固定型金利の住宅ローンです。省エネルギー性、耐震性などに優れた住宅を取得される場合に、最大で35年間固定金利で融資が可能な制度です。現在では、金利下げ幅が0.3%→0.6%に拡大しています。フラット35Sを利用する為には、「省エネルギー性・耐震性・バリアフリー性・耐久性・可変性」を取り入れた住宅であることが条件となります。
また、長期間にわたって、借り入れ当初の金利設定がそのまま継続されるという基本的な特徴の他に、保証料や繰り上げ返済の手数料が要らないことや、住宅の建て方を技術的にチェックする仕組みなど、民間住宅ローンにはない大きなメリットがあります。100万円以上、最大8,000万円まで借り入れできるということも利用者の多い理由です。
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