ペットと暮らす家づくり計画で気をつけなければならないこと
飼い主にとって愛猫や愛犬は家族の一員であり、ペットが快適に過ごせるように工夫した家づくりをしたい方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、ペットと暮らす家づくり計画において、どういったところに注意しなければいけないのかわからない方もいるでしょう。
そこで、今回はペットと暮らすための家づくり計画における注意点について解説します。
ペットの特徴と、一緒に暮らすためのポイント
ペットと一緒に快適な暮らしを送るには、まずペットの特徴を理解しておかなければなりません。ここでは、猫と犬を例に見ていきましょう。
猫の特徴と一緒に暮らすためのポイント
猫は高いところが好きといわれており、猫を飼っている方の多くがキャットタワーを設置しているでしょう。また、市販のキャットタワーではなく、造作でキャットステップをつくったり、梁を利用してキャットウォークを設けたりなど、猫のための遊び場をつくるケースも少なくありません。
そのほか、猫は日向ぼっこが好きで、太陽光にあたることで被毛について、菌やノミを殺菌しています。そのため、室内で太陽の光を浴びられるように大きな窓を採用したり、窓際に日向ぼっこスペースを設けたりするのがおすすめです。
また、おもちゃを使って走り回ることが好きな猫も多く、短い距離であっても猫が走れるようなスペースがあるといいでしょう。
犬の特徴と一緒に暮らすためのポイント
犬は肉球以外の体のほとんどに汗腺が通っていないので、汗をかけず、体温調節が難しいといわれています。
犬を飼っている方はわかるかもしれませんが、犬は「ハアハア」と呼吸して体の熱を外に逃がしているのです。
体温調整が苦手な犬と一緒に暮らすには、太陽光が直接当たらない日陰や体を冷やせる場所をつくってあげるのがいいでしょう。
また、猫とは違い、散歩好きな犬が多く、散歩前後の準備についても考えておいた方がいいでしょう。外に洗面スペースを設置しておけば、散歩から帰ってきたあとに足を洗って、そのまま室内に入ることが可能です。さらに、リードなどの散歩グッズを収納できるスペースを設けておくといいでしょう。
ペットと暮らす家づくり計画で注意しなければならないところ
猫や犬などのペットと暮らす家づくり計画では、さまざまなことに注意しなければなりません。ここでは、どういったところに注意しなければならないか、具体的に見ていきましょう。
安全に注意する
大切なペットと一緒に暮らすうえで、安全には十分に注意しなければなりません。
たとえば、すべりにくい床材を選んだり、ペットに影響がない建材を使用したりするのが大切です。
猫も犬も、室内を元気に走り回ったり、遊んだりすることがあり、すべりやすい床材だと怪我をしてしまう恐れがあります。そのため、できるだけすべりにくい床材を選んで、ペットが元気で遊べる空間をつくるのがいいでしょう。
また、キッチンに入れないようにしたり、観葉植物に注意したりすることも大切です。
人には害がないものであっても、ペットには有毒な可能性もあるので、簡単にキッチンに入れないようにしておくことをおすすめします。観葉植物については、ペットにとって毒性が高いものもあるので、誤って舐めたり、噛んだりしてしまっては危険です。
もし、観葉植物を飾るときは、毒性がないかを十分に確認しておきましょう。
空調管理を意識する
ペットと一緒に暮らすときは空調管理を意識したほうがいいでしょう。猫の場合、種類によって異なるものの、寒さが苦手なことが多いので、冬場はエアコン等でしっかりと室内を暖めておかなければなりません。
とくに寒さが厳しいエリアでは、24時間暖房をつけたままにすることも珍しくないでしょう。
もちろん、夏についても快適な室温を維持できるように、エアコンを使って空調管理をすることが大切です。
とはいえ、24時間エアコンをつけたままにするのは光熱費が高くなってしまうので、躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。ただ、太陽光発電システムや蓄電池を上手く活用すれば、光熱費の負担を抑えて快適な暮らしを送れるでしょう。
さらに、高気密、高断熱の家であれば、冷暖房効率が高いことから、エアコンの消費電力を大幅に抑えられるので、光熱費が高くなりすぎるのを防ぐことが可能です。
まとめ
愛猫や愛犬など、ペットは家族の一員として接する方が多いのではないでしょうか。また、これから注文住宅を建てる方の中には、ペットにとっても快適な暮らしができるような家づくりの計画をしたい方もいるでしょう。
ペットと一緒に快適な暮らしを送るためには、まずペットの特徴を理解しておかなければなりません。そのうえで、どういったところに注意しなければならないかを検討しながら家づくり計画を進めていきましょう。
とくに空調管理や安全に配慮した家づくりは非常に大切なので、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてください。