快適にテレワークができる家づくりとは

在宅勤務住宅選びのポイント暮らし方: 2023.03.23

テレワークが普及するなか、昨今の注文住宅では快適にテレワークをおこなうために書斎スペースを設けることが多くなってきています。
とはいえ、単に書斎スペースをつくればいいわけではなく、計画段階でどういったところに注意したらいいかわからない方もいるでしょう。
そこで、「快適にテレワークができる家づくりとは」をテーマに、テレワークスペースづくりのポイントについて解説します。

テレワークとは

テレワークとは「時間や場所を有効活用できる柔軟な働き方」と総務省から説明されており、インターネットを用いた、時間や場所を限定しない新しい働き方とイメージするとわかりやすいでしょう。
コロナウイルスが世界的に広がったことから、多くの企業でテレワークが取り入れられました。もちろん、業種や職種によっては対応できないことがありますが、パソコンとインターネット環境があれば自宅で仕事ができるのがテレワークの魅力です。

快適に家で仕事をするための課題とは

テレワークの普及に伴い、これまで自宅で仕事をしていなかった方も在宅で仕事をするようになっています。ただ、もともとテレワークを想定した間取りや仕様でない場合、さまざまな課題をクリアしなければなりません。

テレワーク用のテーブルとイスを置く場所がない

そもそも自宅で仕事をすることを想定していない場合、テレワーク用のテーブルやイスを置くスペースがないことも少なくありません。寝室で作業をするといっても、テーブルやイスを置くスペースがないこともあるでしょう。

プライベート空間との切り離し

テーブルなどを置くスペースがないことから、リビングでテレワークをおこなう方も多いのではないでしょうか。ただ、リビングで仕事をするとなると、プライベートとの切り離しが難しいでしょう。
とくに小さなこどもがいる家庭では、プライベートと仕事とのメリハリをつけるのが難しく、テレワークに集中できないということも珍しくありません。
また、オンライン会議などをおこなうにしても、生活音が入ってしまうことがあり、仕事にならないこともあるでしょう。

コンセントが足りない

テレワークでは、パソコンを使うことが一般的ですが、コンセントが足りないことで悩んでいる方も少なくありません。
もともと、パソコンを使うことを想定していなかったり、書斎スペースを確保していなかったりする場合は、コンセントの位置が遠かったり、そもそもコンセントが足りなかったりするのです。

快適にテレワークをするためのポイント

ここでは、快適にテレワークをするためのポイントを見ていきましょう。

生活音が届かないように工夫する

快適にテレワークをおこなうには、生活音が届かないように工夫することが大切です。とくにオンライン会議をおこなう機会がある場合、生活音が入り込むことで会議や仕事に支障をきたしてしまうことがあるでしょう。
お風呂やトイレ、キッチンなどの水回りから離れたところにテレワークスペースを設けることがポイントです。また、小さなこどもがいる場合はリビングから泣き声や遊び声が聞こえてくる可能性があります。
リビングから離れた場所に書斎をつくられればいいのですが、間取りの都合上、難しい場合は防音材などを使うことを検討してもいいでしょう。

プライベート空間とのメリハリを意識する

テレワークに集中するためにはプライベート空間とのメリハリを意識しなければなりません。リビングスペースとの距離が近ければ、家族とのコミュニケーションを取りやすいといったメリットはあるものの、生活と仕事のメリハリがつきにくく、テレワークに集中できないこともあるでしょう。

冷暖房機器をどうするか検討する

テレワークをするために書斎スペースをつくる場合はどのような冷暖房機器を導入するかしっかりと検討することが大切です。
テレワークに必要な広さはそれぞれですが、１～3畳程度の広さで計画する方が多いでしょう。とはいえ、エアコンを設置するには部屋が狭すぎて冷暖房が効きすぎてしまうといった懸念があります。
また、対応畳数が小さいエアコンでもエアコン本体代と取付工事代を合わせると数万円の費用がかかってしまいます。もちろん、電気代もかかってしまうので、どれくらいの光熱費がかかるかについても考えておいたほうがいいでしょう。
ただ、テレワークをおこなう小さなスペースでは、エアコンの代わりにスポットクーラーやコンパクトな電気ヒーターを使う方法もあるので、導入コストはもちろん、電気代などのランニングコストについても調べたうえで総合的に判断しましょう。