- 住宅選びのポイント
- 2023.08.08
性能を数値化する「UA値」「C値」とは
1年中同じ気候の国とは異なり、春夏秋冬と季節豊かな四季のある日本。新築で家を建てる場合、暑さ対策と、寒さ対策が必要となってきます。「夏は涼しく、冬は暖かい。」年中快適に過ごせる家が理想ですよね。そのためには、高い断熱性を持つ家を建てることがとても大切になりますね。
近年、「UA値」「C値」という言葉を耳にする機会が増えてきました。みなさんも1度はCMや広告、雑誌などで見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。今回は、この「UA値」「C値」についてわかりやすくご説明していきます。
「UA値」とは?
「UA値」とは、「外皮平均熱貫流率」のことを指し、家全体の断熱性を表す数値です。国が定める住宅・建築物の省エネ基準でも出てくる数値です。断熱性と言っても、家の中の熱量がどれだけ多いかを測るものではありません。壁を伝わって家の中の熱量がどのくらい外に逃げるのかを表す数値で、住宅や建築物の気温差が1℃のとき逃げていく熱量を、壁や窓、屋根、床などの外部に触れているところの全体の面積(外皮面積)で割った物が、「UA値」なのです。つまり、「UA値」の数値が低ければ低いほど、断熱の高い、住宅・建築物と言えます。
「UA値」の低い家=断熱性の良い家のメリット
▼メッリト1:光熱費を節約できる
断熱性の良い家は、「夏は涼しく、冬は暖かく」快適に過ごすことができます。そのため、冷房・暖房の稼働率が少なくなり、光熱費を節約することができます。
▼メリット2:CO2が削減でき、エコな暮らしができる
家でのエネルギー消費量を抑えることが出来れば、CO2の排出量がおのずと軽減されます。そのため、地球温暖化防止などの環境保全にもなり、エコな暮らしが実現できます
▼メリット3:同じ室温でも、体感温度が冬期は暖かく、夏期は涼しく感じます
たとえば、冬期は、「断熱性能の良い家」は、壁などの表面温度が下がらないため、同じ室温にしていても、「普通の断熱性能の家」よりも、体感温度が高く感じます。
▼メリット4:室内の上下の温度差が少なくなる
断熱性能が悪い家は、室内の上下の温度差が大きくなり、いくら暖房を行っても快適にならず、エネルギーの効率的利用ができなくなります。しかし、「断熱性能の良い家」は、天井付近と床付近の温度差がほとんどなく、快適に過ごせます。
▼メッリット5:露結防止になる
「断熱性能の悪い家」では、外壁の室内側に、室内の暖かい空気が冷やされて、結露が発生することがあります。結露が発生すると、カビやダニの発生源となり、構造体が腐朽し劣化の原因になり、住宅の寿命を縮めることになります。また、原因の結露を防止することにより、建物の耐久性を伸ばこともできます。
▼メリット6:家族同士の触れ合いが増える
断熱性能が悪い家は、必要な部屋だけ冷暖房するようになるため、部屋を細かく区切る家づくりになりがちです。そうした場合、子供は自分の部屋にこもり、子供と家族、夫婦間の関係が希薄になりがちです。しかし、断熱性の高い家は、室内温度のバリアフリー化が図れるため、室内空間を閉じた部屋に集合することなく、解放的なプランにすることができるため、子供と家族の接点をもたらす家づくりができます。
▼メリット⑦:ヒートショックの可能性を軽減することができる
断熱性能が悪いと、居間などの南0側の部屋と、日当たりの悪く、暖房設備のないトイレや浴室などの部屋間で大きな温度差ができ、ヒートショックの原因になります。しかし、断熱性能の良い家は、暖房していない部屋の温度も高くする効果があるので、部屋間の温度差も小さくなり、ヒートショックを起こす可能性を軽減することができます。
「C値」とは?
C値とは相当隙間面積のことで、住宅にどれくらいの隙間があるのかを表した数値です。
数値が小さいほど隙間が小さくなり、気密性能に優れていることを示します。
気密性能が高くなると、断熱材が本来の性能を発揮して暖かくなり、また壁体内結露が起こりにくくなります。
いかにUA値が低くても、隙間が多ければ、それだけ熱が行き来してしまうため、UA値のメリットを活かすことができません。
UA値・C値ともに考えられた住宅こそ高性能で快適な暮らしを実現できるのです。
ニッケンホームのSolie primeは高断熱性能!
平成25年度 省エネルギー基準における地域区分によると東海三県のZEH基準のUA値は0.6以下です。
ニッケンホームのsolie primeのUA値は0.46、C値については0.7以下が標準仕様です。性能を高めることで、外気の影響を減らすことができ、冷暖房の効果も増すため、省エネに繋げることができます。
太陽光発電5.74kwも標準搭載しているため、省エネと創エネの両方で家計にゆとりを生み出します。
UA値やC値と合わせて重要な仕様として、「BEI」というものがあります。
BEIについてはこちら